似合わないセーター


私は家に帰るなりセーターを脱ぎ、クロゼットの奥に押し込んだ。数か月後にセーターを引っ張り出してもう一度着てみたけれど、着ている間中、恥ずかしくて落ち着かない気分だった。こうして、素敵な明るいピンクのセーターはクロゼットの奥に逆戻りし、とうとうある日、慈善団体に寄付する服がぎっしり入ったごみ袋に放り込まれた。

それ以来、服については冒険せず、無難なデザインでゆったりとした着心地の良い服ばかり着るようになった。周囲から浮きたくなくて、ちょっと奇抜な服を着たいと思っても自分をセーブした。赤い服も着なくなった。赤は冬にしか向かない色で、私は季節に例えると春だから切るのはパステルピンクや水色、とある女の子に言われたからだ。
靈異照3

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